IQVIA が保有するレセプトデータ等を分析し、都道府県別に推計しました。今回の推計は、レセプトデータをはじめ、患者が特定されない匿名化されたデータのみを使用しています。
本推計では、「高齢者以外で基礎疾患を持つ人」が日本全体で約1,330 万人が存在する可能性が明らかとなりました。疾患別では高血圧、糖尿病、喘息の順に対象者数が多く、これらの疾患だけで約900 万人の対象者が存在する可能性があることも分かりました。都道府県別では、東京都が154万2,000人で、次いで大阪府100万7,000人、神奈川県85万2,000人と続きます。
新型コロナワクチン接種の計画立案にご活用いただくことを目的として、自治体ご関係者様を対象に市区町村レベルの推計人数データをご要望に応じてご提供しています。詳細につきましてはお問合せください。
対象者範囲
厚生労働省の資料に基づき、以下の(1)から(3)に当てはまる方を対象としています。
参考:厚生労働省の資料に基づく、基礎疾患を有する方の範囲
(1) 以下の病気や状態の方で、通院/入院している方
推計に使用したデータと手法
上記(1)については、IQVIA ジャパン グループが保有する匿名加工された全国309 万人のレセプトデータ等をもとに、2019 年12 月から2020 年11 月までの1 年間において、対象となる病気や状態について現在治療中と考えられる16 歳から64 歳迄の対象者数を推計しました。なお、複数の疾患を併発している場合には重複分を除外しています。
上記(2)については、国民健康・栄養調査をもとに、16 歳から64 歳迄の対象者数を推計しました。また、上述のレセプトデータを用いて肥満症の治療中と考えられる方の他疾患との併発状況をもとに、他の疾患等を併発している場合の重複分を除外しました。
上記(3)については、精神障害者保健福祉手帳又は療育手帳を保有されている方の内、16 歳から64 歳までの対象者数を推計しました。また、上述のレセプトデータを用いて対象となる主たる精神疾患等の治療中と考えられる方の他疾患との併発状況をもとに、他の疾患等を併発している場合の重複分を除外しました。
推計の限界について
本算出結果は、対象者となる病気や状態の具体的な定義方法、日本全体への拡大比率や都道府県別の比率等について、複数のデータをもとに一定の仮定をおいた上で計算したものであり、あくまでも推計値となります。